敷金の返金額の平均はどのくらい?

返金

Q.敷金はどのくらいの割合で戻すものでしょうか

数日前に4年ほど入居されていた方が所有しているアパートから退去をしました。

その時に室内の様子を見てそれまでの手順と同じような計算方法で敷金の払い戻しを計算したところ、事前にもらっていた金額である30万円(家賃10万円✕3ヶ月分)のうち数千円分のみが返還となりました。

そのことを告げたところ「高すぎる!これまで入居してきた物件の中でここまでぼったくられたことはない!」と非常に怒りを露わにされてしまいました。

私としてはこれまでも同様の方法で計算をしてきましたし、人によっては返還額が数百円ということもあったくらいです。

自分としては敷金とはあらかじめ退去時に必要になる金額を想定して最初に請求するものと思っていますので、返済額はむしろ限りなくゼロ円に近い方が正しい計算方法なのではないかと考えてそのようにしてきました。

ですが賃貸契約をされている人の中には「敷金は一時的に預けているだけでほとんど戻ってくるもの」と思っている方もいるようです。

実際のところどのくらいの割合の金額を戻すのが相場金額なのでしょうか?

A.ほとんど戻ってこないことが多いですがそれを不満に思う人もかなりいます

まず返還される敷金についてですが、一般的な標準金額ということでいうと質問者さんのされているようにほぼ戻ってこないということが多いようです。

きっちりした統計データがあるわけではないのですが、不動産会社などに勤務されている人やこれまで何件か賃貸物件を引っ越してきた人の意見を集めてみると、戻ってきた敷金金額はかなり多くても半額くらい、平均でももとの敷金の10%~20%くらいというのが当たり前になっています。

ただしこれは敷金が2ヶ月分という物件なので、質問者さんのように敷金を3ヶ月分集める物件で返還額が数千円というのはちょっと「ぼったくられた!」と思われても仕方がないかもしれませんね。

なぜ敷金の返還額でもめるかというと、それは敷金を先に請求する目的が「原状回復」という曖昧な定義で定められているからです。

原状回復とはいえ、入居中に一般的な使用方法をしていたという場合の経年劣化は借り主の責任ではないのでその分の回復を負担することはないからです。

しかしながら実際に室内に汚れやキズがあった場合にそれが通常の経年劣化であるのか借り主の過失であるのかが判断することができません。

大家としてはできるだけ敷金で元通りキレイな部屋にしたいと考えますから、そのあたりの認識の違いがトラブルや不満のもとになってしまうのでしょうね。

なお東京都内ではあまりにも敷金返還に関するトラブル事例が多いことから、敷金精算の方法が条例化されています。

どうしても揉めるという場合にはそうした第三者を交えて算定するという方法もあることを覚えておくと便利です。

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