強制退去と任意退去について

強制

Q.家賃滞納を繰り返す人に対してできる退去措置を教えてください

現在所有する物件で家賃を滞納している人がいるので退去を勧告しようと思っています。

これまでも何度か家賃支払日に遅れることは何度かありましたが、ついに先日丸2ヶ月分の家賃滞納となりましたので契約書の条件に従い退去をするようにお願いすることにしました。

しかし他のアパート・マンションのオーナーさんのお話では退去を勧告してもなかなか出て行かない入居者も多いようで、どこまで強く出ることができるかの加減がよくわかりません。

いきなり「出て行け!」という強行的な態度に出てしまうと相手の気持を逆なでしてしまいかえって出て行かないことに意固地になられてしまうのではないかという危惧があります。

相手のことを余計に刺激せず最初はやんわりとそれでもこちらは本気であるということをうまく伝えたいのですがその場合にはどういった手続きをとればよいのでしょうか。

どこまでの手続きなら「任意退去」で、どこからが「強制退去」になるかの境界線を教えてください。

A.裁判所からの命令があるかどうかが境目です

「任意退去」と「強制退去」の境界線についてですが、これは簡単に言えば賃借人と賃貸人の間に裁判所が入っているかどうかです。

「任意退去」とは裁判所に訴訟をする前の段階のことで、大家である質問者さんが家賃滞納をしている賃借人に対して「これこれこういう理由で出て行ってもらいたい」という話し合いをもちかけることです。

このとき言い方としては「これまで2ヶ月分の家賃を滞納しているわけだし、今後もうちの家賃では生活をしていくことができないのではないでしょうか。生活を安定させるためにも安い物件に移ることを勧めます」といったように相手のために出て行った方がよいという姿勢を見せることが大切です。

協力的に話し合いをしたときにはあまり喧嘩腰に居座りを決め込むことはあまりありませんので、そこで納得をしてもらったら書面でいつまでに退去をするかという契約を交わしましょう。

よくあるケースとしてはこの話し合いの時に「もう少し待ってくれたらまとめて家賃を払う」という継続を申し出ることがあります。

人情的にはここで待ってしまいたくなりますが、実際のところ口約束はあっさり破られることが多く、家賃の分割支払などをしてしまったときにはどんどん滞納分が増えていくことになります。

もしここで交わした約束が破棄されるようならいよいよ裁判所に訴訟を起こし強制退去手続きがとれるようにします。

裁判所に申し出ることで「建物明渡訴訟」をすることになり、滞納分が3ヶ月分以上なら即判決を受けることができます。

裁判所で強制執行が認められると給与差し押さえなどの措置がとれます。

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