不動産投資の失敗例が聞きたいです

投資

Q.不動産投資のリスクの実態を知りたいです

将来に備えて何らかの形で投資をしてみたいと思っている40代です。

これまで金融機関や不動産関連などの投資対象に関係する職業に就いたことはありません。

投資先として株式や債権なども考えましたが、やはり自分の目で状態を把握できる不動産が一番向いているのではないかと思いました。

不動産価格はここ近年厳しい状況に置かれていることはわかっているのですが、それでも自分の住んでいる地域の周辺にはしょっちゅうアパートやマンションが建築されていますし、建物のスクラップ&ビルドは頻繁に行われていることなのではないかと感じます。

素人考えかもしれませんが、株式などに比べて不動産への投資は安定的に行っていける投資方法なのではないかという実感があります。

そこで実際に不動産関連の仕事をされている人や、ご自分で不動産への投資をされている人に聞きたいのですが実際のところ不動産への投資をするリスクはどのようなものなのでしょうか。

私自身が楽観的な考えをしていますので、できましたら失敗例を優先的に教えていただきたいです。

A.新築でも買った瞬間2~3割下がるのが常識の世界

既によく知っているかと思いますが、現在は東京都内のごく一部の中心地を除きどんどん地価が下落しているというのが実情です(2016年現在)。

かつてのバブル期のように物件を購入してしばらくして売却をすればそれだけでガンガン儲かった時代は既に遠い昔のことで、今は買った瞬間に売りに出しても2~3割は下落してしまうというのが常識の時代です。

投資とは少し異なりますが、自宅用のマンションや新築住宅を購入した人が購入して間もなく転勤が決まり引っ越しをしなければならなくなった時それを売ろうとしたところ、わずかな期間しか経っていないのに売却価格が大幅に下落してしまっていて処分をしたあとも多額の借金が残ったということも珍しくありません。

ですのでまず不動産に関する投資でも、新築で買ってそれを誰かに貸したり売ったりするという方法で利益を出すのは相当に難しいことと思った方がよいでしょう。

ただ稀にこれから大学が移設されたり新しく駅ができるといった土地では、それまで安い価格で販売されていた物件が短期間で急騰することもあります。

そうした情報は素人にはかなりつかみにくいものでありそうそう他人に軽々しく漏らす種類の情報でもありません。

もしそうした理由で投資話を持ちかけられた時には鵜呑みにせず何か裏があるのではないかと疑うくらいの気持でいた方がよいでしょう。

A.今安定的な収益があるからといっていつまでも続くとは限らない

不動産物件の仲介業者をしています。

以前勤務をしていた営業所では、近くに複数の大学があり学生向けのワンルームマンションがかなりたくさん存在していました。

それらのオーナーさんのほとんどはご自身で物件を建築された人たちで、毎年学生さんが入れ替わることで安定的な収益を続けてきました。

しかし少子高齢化の影響と近隣の地価が高くなったことにより、突然地域で最も大きな大学が郊外に移設されることになってしまいました。

するとそれまで特に営業努力をしなくてもなんとなく毎年埋まっていたアパートやマンションの入居者が激減。

私の不動産会社もその支店は今はたたみ別の営業所と合併することになってしまいました。

不動産の価値や人気は案外周辺施設によって大きく影響をしてしまいますので、大きな商業施設が廃業したり心理的忌避施設ができたりした時には瞬く間に収益が減ってしまうというリスクを常に抱えています。

大家さんの談話室 © 2016